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パーツの保有期間は平均して何年くらいですか?
販売メーカーの製品の生産中止(終了)を起点として、最低6年間は全てのパーツを保有しています。
但し、6年を経過したからといってパーツが供給できなくなるのではなく、専用パーツは「在庫がなくなりしだい」他の機種で共有して使用しているパーツは「継続して供給可能」となり、保有年度を超えても在庫がある限りはパーツ供給や修理も対応させていただいております。
なお、諸般の事情により、修理やパーツ供給等アフターサービスの継続が困難と弊社が判断した場合、予告なく修理不能とすることがございます。あらかじめご了承ください。
竿が折れたので、不具合があるか調べてもらえますか?
メーカーに素材の解析を依頼します。その際に折れた位置の近くを切断いたしますので、お預けの際には詳しい使用状況を販売店様へお伝えください。
竿の製造はカーボンシートをマンドレル(芯金)に巻き付けて製造する為、素材の異常があった場合、全体に現れますので、切断位置によるばらつきはございません。
古い竿なのですが修理は可能ですか?
ご使用竿をお預けいただければ、純正部品が無い場合でも、できる限り代用品をお探しします。
但し、代用品が見つからない場合は、修理することができません。
また、代用品が見つかった場合でも、強度の保証はできませんのでご了承ください。
ロッドの#1(穂先)が曲がっています。使用上、問題ありますか?
グラス、カーボンなどの素材の違いを問わず、各部分に発生する若干の曲がりを100%排除することは不可能です。
強度機能上は、問題ありませんので、若干の曲がりは、ご了承ください。
合わせがゆるく(出すぎるように)なってしまったのですが修理はできますか?
ご使用上の摩耗により、合わせがゆるくなったり、出すぎてしまう事があります。
肉盛りをする事により、正常な合わせ状態に戻す事が可能です。
※SLPでは、硬度の高い焼き付け塗装にて修正をおこなっております。
#1の元部や#2玉口にヒビが入ってしまいました。どのような原因が考えられますか?
ヒビや折れが生じる要因は、「込み浅= 込み(合わせ)がゆるんだ状態」での御使用により発生するものと推測されます。
また、ヒビの場合は程度にもよりますが、修正が可能な場合もあります。
固着を繰り返してしまうのですが調整は可能ですか?
1シーズンくらい効果が持続する加工ができます。効果が薄れてきましたら、再加工をご依頼ください。
リールによる巻き込みで、穂先が折れてしまいました。
リールを巻き過ぎて、仕掛け等を巻き込んだ場合、ロッドの先端部が極端に曲げられる為(負荷)が掛かり、穂先が折れてしまいます。お取り扱いにはご注意ください。
使用していた磯竿の穂先ですが、縦に裂けてきました。なぜでしょうか?
磯竿の穂先(#1)の先端部には、「カーボンソリッド」という縦のカーボン繊維を束ねてできた素材を用いています。この「カーボンソリッド」は竿全体を円弧のように大きく曲げた時には、その特徴である反発力を発揮しますが、部分的に狭い範囲での負荷が加わった場合、ある一定の力を超えた時点で耐え切れずに、縦に裂けてしまいます。一般的には、ガイドへの糸絡みや巻き込み等が原因として考えられます。
構成情報にないパーツ(口金・ILロッドの節尻リング・リールシートの遊動フードなど)が取れました、修理可能ですか?
修理専用パーツとなる為、SLPに修理としてお預けください。純正パーツがない場合は、代用品にて修理する場合がございます。
また、交換パーツがない場合は、リールシート本体の交換が必要な場合もございます。
竿の穂先だけ(ソリッド・メタルトップ)の交換はできますか?
ソリッド・メタルトップの交換につきましては極鋭シリーズ・リーディングシリーズは可能ですが、一部交換ができない機種もございます。
詳細につきましてはお問い合わせください。
糸巻きガイドの厚塗り部が横方向にヒビ割れている。
あらゆる糸止め剤の中で、全くヒビ割れしないものは残念ながら存在しません。
竿の曲がりに追従して伸びる塗料の開発については、今だ研究中です。
ガイドは糸巻きにて固定されており、特にガイドがぐらつくなどの症状がない限り、機能上は問題ございません。
竿を振るとガイドから音がする。
ガイド鳴きは、竿の曲がりとガイドの間にできる隙間から生じますが、破損につながるような事はありません。
現在の技術では発生する鳴きは構造的に完全に止めることはできません。
インロー継ぎ合わせで、間隔があいてしまっている。
インロー継ぎ合わせは機能上ゆるみ防止の為に、合わせ部が「4~7mm」あくように設計されています。
従って、異常ではありませんので、無理に押し込まないようにしてください。
なお、インロー挿入部内面は絶対に加工しないでください。
逆並継ぎのロッドでインロー継ぎのような合わせになっていて、間隔があいてしまっている。
インロー継ぎではありませんが、インロー継ぎ合わせ同様、機能上ゆるみ防止のために、合わせ部があくように設計されています。従って、異常ではありませんので、無理に押し込まないようにしてください。
ヘラ竿(元竿)の下栓から水が入ってくるのですが、防水ではないのですか?
ヘラ竿の元竿の下栓は、元竿のブランクに接着されていますが、防水構造にはなっておりません。
インターラインロッドでワイヤーが通りません。
内部に糸や異物の詰まりがある場合や中通しワイヤーの変形により、発生している可能性がございます。
ご使用の中通しワイヤーを確認していただき大きな変形が見られない場合は、ご使用の中通しワイヤーと竿を一緒に修理としてお預けください。
グリップ部分がベタついてきた。(鮎竿、渓流竿、磯竿など)
スベリ止め塗装には寿命があります。紫外線や吸水による経時変化、塗装の劣化などによりベタつきが発生します。
塗装のやり直しをする事ができますので、修理としてお預けください。
ガイド足部の根元の厚塗りが剥がれてきた。
この現象は竿のしなり等により、竿(カーボンまたはグラス)のカーブ外側面が伸びる事に対し、ガイド足部がこの伸びに追随できず、ガイド足端面に突き上げられる事により、ガイドとブランクの間のエポキシ(厚塗り)材が剥離してしまう現象です。
糸巻きでしっかりガイドを固定していますのでガイドがグラつかない限り、機能上には問題ございません。
【参考】ガイドの足とブランク(カーボン素材)との間に、エポキシ(厚塗り)材を充填する理由は以下の2通りです。
1. 海水の浸入を防ぐ
2. ガイドの抜け防止
節の内側にスジのようなものが見えます。これは何ですか?
カーボンクロスの巻き始めと終わりの重なり合った部分をスパインといいます。
このスパインが縦にスジのように見える事がございますが不具合ではありません。
特に高弾性カーボンを使用している竿に強く現れます。
このスパインは竿の強度を保つ上で、重要なもので、取り除く事ができないのが現状です。ご了承ください。
竿の「全長」や『重量」について、基準になるものは何ですか?
全長については合わせの深さなどにより、ばらつきますので「標準全長」で表示しております。
自重については素材、塗料、部品などにより、ばらつきますので「標準自重」で表示しております。
標準全長、標準自重は「釣竿の表示に関する公正競争規約施工規則に基ずく表示をしております。(下記参照)
標準全長:
規約第5条(規格)の(1)~釣竿の長さは、
振り出したとき、または継いだときの長さとし、
その誤差の範囲は、+2cm、-1cm × 嵌合数とする。
※嵌合数とは、合わせの数のことです。
標準自重:
規約第5条(規格)の(2)~釣竿の自重については、
釣竿本体(ガイド、金具、糸、塗料を含む。)の重量とし、
その誤差の範囲は表示された重量の+5%以内とする。
高価なロッドなどは重量が軽いですが、折れやすいのではないですか?
絶対的な強度(曲げ強度)は変わりませんが、ぶつけなど衝撃には弱いのが高弾性カーボンの特徴です。丁寧な取り扱いが必要です。
素材の剥離はなぜ起こるのですか?
しまい込む際などに節同士がぶつかり、更に噛み込むことで発生します。何らかの理由で節を順番にしまいこまなかった場合などが大半です。(節落ちでも発生します。)
※節落ちとは、節の引き出しが不十分のため、使用中に合わせがゆるみ先端側から手元にかけて節が落下してくる現象をいいます。
取り扱い上、やってはいけないことを教えてください。
1.糸が絡んだ状態でリールを無理に巻かない。
2.根がかりは竿であおらず、糸をつまんで外す。
3.濡れたまま保管しない。
商品に取扱説明書が添付されている機種は詳しく記載されておりますので、そちらをご覧ください。
インロー継ぎ部分の修正方法を教えてください。
「削る」「肉もりをする」の2つですが専用知識と技術力が必要です。SLPでは肉もりには硬度の高い塗料を使用し、焼き付け塗装をしています。
並み継ぎロッドの継ぎ方のポイントを教えてください。
込みを合わせる際には、手でひねりながら継ぎ目を固定してください。
継ぎ終わりましたら、ロッドを真っ直ぐに引っ張り抜けないか確認します。
ご釣行の際は合わせが緩んでいないか、こまめに確認をお願いいたします。
ガイドリングのチェック方法を教えてください。
ピンと張ったラインでガイドリングの内側をグルっとなぞる事でチェックできます。ガイドリングの欠け・割れがあれば、ラインが引っかかります。